有機農業運動 有機農業辞典
有機農業運動は、地球に住む命のあるもの皆と調和・融合し、森・川・海・田・畑のことを、私たちが考えていこうというのが『有機農業運動』といわれています。
有機とは、生きているもの、命あるものです。これらが強く結びついていることを『有機的』と言います。
草や落ち葉などを、田や畑に入れ、土の中のミミズや微生物が食べます。
土はやわらかくふっくらとし・墨汁のような匂いがする栄養満点の土になります。
そこに野菜の種をまくと、土の栄養と雨による適当な水分と太陽の光をうけて、自然で健康的な野菜が育ちます。
微生物が草や落葉、動物のフンや鳥野のフンなどを分解してくれなければ、植物はできませんし、植物がなければ動物は生きられません。動物がいなければ、猛獣のような肉食動物も生きていけません。
このように、土中に住んでいる微生物やミミズと、地上の植物や動物、空の鳥などが、おたがいに助け合って生きていることを『有機的なつながり』と言います。
人間は、植物も動物も食べます。植物が無くて動物がいなければ、私たち人間も生きられません。
日本では、食事の時の「いただきます」は、これらの命をいただくということなのです。
しかし、田や畑に、化学肥料や農薬を撒くと、土の中の微生物は死んでしまい、土は生きる力を失い、自然で健康な野菜はできません。それを食べる虫や鳥や動物、そして、人間も食環境が狂い健康になれません。
また、化学物質は川に流れ込み、川の魚や川の魚を食べる鳥たちにも影響を与えます。そして、川から海に流れ、海の魚や貝、海草にも影響があり、最後には、その魚や貝、海草を食べる私たちの身体にも影響を及ぼしてしまうのです。
このことを生物の循環内容を、『食物連鎖』と言います。そして、このように連鎖をとおして科学物質が生活環境に濃縮されていきます、このことを『生物濃縮』といいます。
最近よく聞く、「環境ホルモン(内分泌撹乱物質)」という言葉が使われますが、環境ホルモンは農薬やダイオキシンなどの化学物質で、50mプールに目薬1滴分で私たち人間の身体に影響を及ぼします。
地球に住む命のあるもの皆と調和・融合し、森・川・海・田・畑のことを、私たちが考えていこうというのが『有機農業運動』といわれています。
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